Lumen Bioscience, Inc.との共同研究契約の締結について
2022年3月30日
当社の子会社である杏林製薬株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:荻原 茂、以下「杏林製薬」)と Lumen Bioscience, Inc.(本社:米国ワシントン州シアトル、Chief Executive Officer:Brian Finrow、以下「Lumen 社」)は、この度、開発候補品の取得を目的とする共同研究契約を締結いたしました。
本契約に基づき、両社は、Lumen 社が保有するスピルリナ遺伝子組み換え技術を活用し、杏林製薬の重点領域における新たな開発候補品の取得を目的とした共同研究を推進いたします。
通常、抗体等のバイオ医薬品の有効成分である遺伝子組み換えタンパク質の製造には、大腸菌や酵母、哺乳類細胞等が用いられますが、Lumen 社は、藍藻(らんそう)類の一種であるスピルリナを用いる技術を世界で初めて確立しました。
スピルリナは、遺伝子組み換えタンパク質を効率的に発現させる特性を有していることに加え、一般的に健康食品として摂取されていることから、遺伝子組み換えタンパク質を含むスピルリナ自体を経口投与することが可能です。このスピルリナ遺伝子組み換え技術を活用することで、有効成分のタンパク質を精製する工程を省くことができ、経口投与で安全性が高いバイオ医薬品を、従来の方法よりも低コストで供給することが可能になると期待されています。
杏林製薬は、スピルリナのバイオ医薬品製造への活用を可能にした Lumen 社の革新的な技術を用いて新たな創薬研究に取り組むことで、創薬力の強化を目指します。
なお、今回の契約締結による 2022 年 3 月期の連結業績予想に与える影響は軽微です。
詳しくは下記のPDFファイルをご覧ください。