ニュースリリース

米国Otonomy, Inc.との感音難聴を対象とする新規開発候補化合物に関するライセンス契約締結について

2020年8月 3日

キョーリン製薬ホールディングス株式会社の子会社である杏林製薬株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長:荻原 茂、以下「杏林製薬」)と米国Otonomy, Inc.(本社:米国カリフォルニア州、Chief Executive Officer :David A.Weber Ph.D. 、以下「Otonomy社」)は、杏林製薬が創製した感音難聴を対象とした新規開発候補化合物(以下「本剤」)について、この度、ライセンス契約を締結いたしました。

本契約に基づき、杏林製薬はOtonomy社に対して、難聴等の耳科を対象とする本剤の全世界における開発、製造、販売に関する独占的権利を供与し、同社より契約一時金及び開発から発売までの進展に応じたマイルストンペイメント、また発売後には、正味売上高に対する一定率のロイヤリティ及び販売マイルストンを受け取ります。なお、杏林製薬は日本における販売の権利を留保しています。

本剤は、騒音の曝露や加齢などによって損傷を受けた有毛細胞を再生させることにより、感音難聴の患者さんの聴力回復を促すことが期待されています。Otonomy社は独自の耳科用の薬物送達技術を保有し、その技術を用い、単回局所投与で内耳への持続的な放出を実現することが出来ます。

杏林製薬は、自社創製の新規開発候補化合物のスピーディなグローバル開発による価値最大化と医療ニーズに合致したオリジナル新薬創製による世界の人々の健康への貢献を目指しています。

2021年3月期の連結業績予想への影響は軽微です。