米国アラガン社への合成抗菌剤ガチフロキサシン点眼液開発に関するライセンス契約締結について
2000年8月25日
杏林製薬(社長:荻原郁夫)は、米国アラガン社(社長:D.パイヤット)と、当社が創薬したニューキノロン系合成抗菌剤ガチフロキサシンを有効成分として含有する医療用点眼液のライセンス契約を下記の内容で締結しました。
- 杏林製薬は、日本、中国、韓国、台湾を除く全世界における開発、製剤及び販売権を 供与する。
- 医薬原末は、杏林製薬が製造し、提供する。
- アラガン社の開発品1品について、杏林製薬は日本国内での開発及び販売権を持つ。
- アラガン社は、契約金及びマイルストーンペイメントを、また発売後にはロイヤリティーを杏林製薬に支払う。
米国アラガン社は、ガチフロキサシンの優れた抗菌力と高い安全性を評価、点眼液としての導入を強く希望し、当社も眼科領域において高い開発力、強い販売力をもつ米国アラガン社への導出を承諾し、今回の契約に至りました。
ガチフロキサシンは、グラム陰性菌に強い抗菌力を有するだけでなく、従来のニューキノロン系合成抗菌剤にとって弱点であったグラム陽性菌にも強力な抗菌活性を有し、呼吸器、泌尿器、耳鼻科などの各種感染症に有効であると共に、眼科領域の細菌性結膜炎や角膜潰瘍に高い有用性が期待される薬剤です。
当社では、本剤を国際的戦略製品と位置づけており、すでに全身用薬剤として、米ブリストル・マイヤーズ スクイブ社や独グリュネンタール社とライセンス契約を締結しております。 点眼液は、1996年千寿製薬(株)との契約により、現在、国内で開発中ですが、今回の米国アラガン社との契約により、日、米、欧三極での本剤点眼液の開発が促進されることになります。
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