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韓獨社(ハンドク社)へのガチフロキサシン導出と対韓国ビジネスについて

1998年2月 5日

杏林製薬株式会社(社長 荻原郁夫 資本金36億23百万円)は、ニューキノロン系合成抗菌剤ガチフロキサシン(開発番号 AM-1155)の韓国における開発・販売権に関する基本契約を韓獨社(ハンドク社:韓国ソウル市 社長 Young Jin KIM)と締結した。韓獨は2002年の上市を目標に、開発に着手する。
当社はこの契約により、契約金およびロイヤルティーを取得することになり、あわせて原末も韓獨に供給していく。
杏林製薬は韓獨と‘93年にイブジラスト〔気管支喘息・脳血管障害改善剤 日本での製品名:ケタス 韓国では‘98年上市予定〕の導出に関する契約を締結しており、今回はそれに次ぐものである。

杏林製薬のこれまでの韓国における主なビジネス展開は以下の通り。

1983年:鍾根堂にノルフロキサシン(バクシダール)を導出。
1987年:永進にトロキシピド(アプレース)を導出。
1996年:日盛にHES(サリンヘス)を導出。

杏林製薬の97年3月期の海外売上はトータルで59億円。そのうち韓国への売上は約2,000万円。今後はイブジラスト、ガチフロキサシンの上市により、対韓国ビジネスの更なる拡大を目指す。

参考

1)ガチフロキサシンについて

ガチフロキサシンは従来のニューキノロン剤の弱点であったグラム陽性菌に対する強い抗菌力を有しており、臨床成績においても肺炎球菌、ブドウ球菌による感染症に対し、高い臨床効果が確認されている。またグラム陰性菌、嫌気性菌、マイコプラズマ、クラミジア、抗酸菌にも強い抗菌力を示し、幅広い抗菌スペクトラムとニューキノロン剤における最強クラスの抗菌力を示す薬剤である。
なおガチフロキサシンの導出はグリュネンタール(独)、ブリストル・マイヤーズ スクイブ(米)に続く3社目。現在日本ではPh3の開発段階にあり、‘99年申請予定。

2)韓獨(HANDOK Pharmaceuticals Co.,Ltd.)

1964年にドイツのヘキスト(現在のHMRグループ。ワールドワイドなリーディングカンパニーの一つ)が設立。現在33.4%の株を保有。
韓国の製薬メーカー275社のうち、売上順位は第4位(‘96年)。外資系企業の中では第1位(‘96年)。抗菌領域、皮膚領域、胃腸領域、循環器領域などが主力分野。

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