MEMBER
研究開発の現場

MEMBER研究開発の現場

米国の武者修行で
掴んだテーマ。

Kyorin キョーリン製薬 RECRUIT

ENTRY

SHINGO MATSUSHIMA

松島 慎吾

わたらせ創薬センター
薬理第二研究所
2011年入社 
薬学研究科(修士卒)

※掲載内容は取材当時のものです

Profile

趣味はバドミントンとマラソン。キョーリン製薬のバドミントン部の部長を務め、毎週のように体育館でシャトルを追っている。米国で勤務した際も現地の人たちと一緒にコートに立ち、友人づくりに役だった。マラソンも米国勤務のときに走り始めたのがきっかけ。近々、フルマラソンの大会にチャレンジするそうだ。

米国 ActivX社で研究 に取り組んだ日々。
そこで 育てた研究内容 がプロジェクトに結びついた。

どのような研究に取り組んでいるのでしょうか?

入社以来ずっと薬理の研究に携わり、現在は大きく2つのテーマを担当しています。1つは炎症・免疫系のプロジェクト。このテーマは基礎研究のステップから携わっており、それが順調に進んで現在は前臨床試験の段階に達し、最適な適応疾患の選定に取り組んでいます。
もう1つは私がテーマリーダーを務める呼吸器系の研究プロジェクトです。こちらはまだ初期のステップで、HTS(ハイスループットスクリーニング)によってヒット化合物の探索を進めているところ。私は2016年の10月から1年間、キョーリン製薬のグループ会社である米国のActivX社に勤務していました。このテーマは、その時の研究によって見出したものなのです。

なぜ米国のActivX社に行くことになったのですか?

大きな目的としては、キョーリン製薬と同社の共同研究開発を推進することがあげられます。同社は世界からも注目される網羅的タンパク質活性解析技術を持っており、私自身としては共同研究によってテーマを見つけるとともにこの技術を学ぶことも目的の1つでした。滞在中は、同社の研究者たちと協働し研究に取り組みました。本当に刺激的な毎日でしたね。同社には最先端の技術を持つ創薬の研究者やアドバイザーもいて、彼らとのディスカッションを通じて創薬戦略の立て方を学べたのも私にとっては大きな成果でした。
私が派遣されて以降、毎年継続してキョーリン製薬の研究者が同社に出向しています。現在私が関わるプロジェクトでは同社と定期的にテレビ会議を行っており、共同研究体制も着実に強化されています。私たちキョーリン製薬の研究者を取り巻く環境もかなりグローバルになってきています。

基礎から臨床まで 大きな流れを経験できた ことは
創薬の研究者 にとって貴重であり 幸運な財産だ。

研究者として転換点となるような経験はありましたか?

ActivX社での経験もそうですが、現在は外部企業に導出し、海外で臨床試験が進んでいる呼吸器系のプロジェクトに参加できたことは研究者としての大きな財産になっていると実感しています。当時はまだ入社3年目の若手。スクリーニングを通じた化合物探索から始まり、適応疾患の検討、バイオマーカー探索、そして臨床試験に至るまで創薬の一連の流れを経験できたことはとても幸運でした。提携する他社との交渉や臨床試験に向けた申請資料づくりなどにも携わり、仕事の幅も広がりました。しかし、いま振り返ると、単に運がよかったのではなく、若手の自分に貴重な経験を積ませようと上司が配慮してサポートしてくれたからこそできた経験なんです。このように若いうちから成長のためのチャンスに出会えるのはキョーリン製薬のよいところだと思います。

キョーリン製薬の研究開発の強みはどこにあると感じていますか?

一番の強みであり魅力はチームワークだと思いますね。わたらせ創薬センターでは、薬理や合成、安全性、薬物動態、製剤といった異なる分野の研究者たちが同じ拠点の中にいます。ですから、研究所の枠組みを越えて気軽に相談することができ、普段の何気ない会話の中から研究のヒントを得ることができるのです。また、研究チームのメンバー同士の連携も強いですね。私が携わる炎症・免疫系のプロジェクトは前臨床試験の段階を迎え、まさに正念場。臨床試験に向けた資料づくりなども若手ばかりでなくベテランの研究者も一緒になって取り組み、ディスカッションしながら進めています。ファースト・イン・クラス創薬を推進している中、世界でまだアプローチされていない「薬の種」を開発しているため、決められた道が用意されていません。だからこそ、着実に進めてゆくためにチームの連携が大きな強みとなるのです。

これからどんな研究に取り組んでいきたいですか?

ワクワクするような仕事を続けていきたいと思っています。周りの研究者とともに、社会に大きなインパクトを残すような創薬に取り組んでいきたい。まだ誰もチャレンジしていない技術やアプローチしたことのないターゲットに挑み、キョーリン製薬が掲げるファースト・イン・クラスとなるような独創的な新薬を社会に送り出して患者さんたちに貢献できたら嬉しいですね。そのために、これからも未知の研究テーマを自分から提案していこうと思っています。このような提案に積極的にチャレンジできるのは若手でも同じであり、それもまたキョーリン製薬の創薬研究ならではの強みであり魅力なのだと思います。

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