事業内容
感染症関連製品

キョーリン製薬グループの感染症対策への取り組み

当社グループは、新中期経営計画「HOPE100 −ステージ3−」において、予防・診断・治療の感染関連事業モデルの構築を目指しています。グループ横断的な営業体制を確立するとともに、国際的なAMR(Antimicrobial Resistance:薬剤耐性)問題※への対応として、薬剤の適正使用への積極的な取り組みにより、医療関係者に対して、キョーリン独自のアプローチで貢献していきます。

「世界の人々の生命を脅かす薬剤耐性菌」のグラフ

※世界の人々の生命を脅かす薬剤耐性菌

抗菌薬の不適切な使用を背景として、薬剤耐性菌が世界的に増加する一方、新たな抗菌薬の開発は減少傾向にあり、国際社会でも大きな課題となっています。このままの状況が続けば、薬剤耐性菌感染症による全世界の年間死亡者数は、2013年の約70万人から2050年には、約1,000万人まで上昇するとの予測もあり、現在、世界規模でAMR対策が進められています。

(Antimicrobial Resistance: Tackling a crisis for the health and wealth of nations The Review on Antimicrobial Resistance Chaired by Jim O’Neill December 2014 を改変)

感染関連事業モデルの確率

治療呼吸器・耳鼻咽喉科感染症治療に貢献する

「ラスビック錠」の写真

「ラスビック錠」

全身曝露を抑えながら治療ターゲットとなる原因菌に十分な抗菌力を有し、耐性菌を発現し難いキノロン系抗菌剤として開発した経口抗菌薬「ラスビック錠」。当社グループでは今後、医師、薬剤師をはじめ、臨床検査技師等を含めたICT(感染対策チーム)、ならびにAST(抗菌薬適正使用支援チーム)への情報提供活動を推進するとともに、AMR対策アクションプランに基づく薬剤耐性菌の動向調査や学会サーベイランス事業等への協力、感染症関連学会や研究会等への協力・サポートを介した抗微生物薬適正使用の普及啓発活動を進めていきます。

診断迅速・適確・簡便に原因微生物を同定し、
感染拡大防止や抗微生物薬の適正使用を実現する

「GeneSoC®」の写真

「GeneSoC®」

新型コロナウイルス感染症の蔓延やAMRの拡大防止等の観点から積極的な原因微生物のスクリーニング検査が求められています。また抗微生物薬使用の必要性を検査結果に基づき正確に判断するなど、効果的な薬剤の処方および中止ができる院内体制の整備が重要と考えています。
マイクロ流路型遺伝子定量装置 「GeneSoC®」は迅速・適確・簡便に原因微生物を同定できるリアルタイムPCR法に基づく遺伝子定量装置です。現在、「GeneSoC®」を用いた新型コロナウイルス検出試薬として「SARS-CoV-2GeneSoC ER 杏林」を発売しています。今後、研究用試薬の開発、および専用自動前処理デバイス、GeneSoC® miniの開発を推進し、POCT※による適切な薬剤選択にも寄与すべく体外診断用医薬品としての早期事業化を図るとともに、食品を含めた衛生管理分野、その他の分野での活用に向けて、「GeneSoC®」のさらなる改良にも取り組んでいきます。

※Point of Care Testing:ベッド(患者)サイドで医療従事者が行う検査

予防医療機関等の感染制御に貢献する

「ルビスタ」「ミルトン」の写真

「ルビスタ」「ミルトン」

医療機関の環境中には様々な微生物が存在し、近年は環境を介して微生物が伝播することが分かっています。環境を介した微生物の伝播の多くは手指によって起こるため、手指消毒とともに環境表面を清浄に保つことが重要です。
当社では、医療機関等の感染対策を目的とした、環境除菌・洗浄剤「ルビスタ」、および消毒剤「ミルトン」をラインアップとして有しており、感染制御に貢献しています。